共同印刷株式会社（本社：東京都文京区）は、この度、電子透かしの技術を応用し、印刷物の絵柄をカメラ付携帯電話で撮影するだけで、容易にインターネットに接続できる技術を開発しました。（特許出願中）

　一方、デジタルコンテンツへの利用から始まり、近年、印刷物への展開も考えられている電子透かしの技術は、スキャナー・デジタルカメラなどを入力インターフェースの中心としており、画素数の少ない携帯電話のカメラから入力する方式はありませんでした。

　当社では、電子透かし技術を応用した独自のアルゴリズムを開発することによってこの問題を解決し、画素数の少ない携帯電話のカメラでも印刷物の付加情報が読み取れる技術を開発しました。

　この技術により、ユビキタス社会での代表的インフラとなりつつあるカメラ付携帯電話を使っ て、印刷物から直接インターネットへ接続することが可能となりました。同時に、携帯電話のカメラ撮影からサーバへのアクセスが簡単な操作で行えるアプリ ケーションも開発し、高齢者にも使いやすい、ユニバーサルな入力インターフェースとしての利用も可能となっています。

【特徴】

1. 印刷物の絵柄に付加情報を重ねて埋め込むため、専用の印刷スペースが不必要（デザイン・絵柄を損なわない）
2. 印刷物に異なる複数の付加情報を埋め込むことが可能
3. カメラ付携帯電話による簡単な操作でインターネットに接続できる
4. 被写体に対してどの回転角からも撮影可能。また、被写体からの距離、傾きにも実用レベルで対応

【用途例】

1. ポスター・チラシなどに付加情報を埋め込み、イベント・キャンペーンなどのツールとして利用
2. 情報誌・カタログ・図鑑・絵本などに付加情報を埋め込み、別の画像や音声などをインターネットを介して提供するサービスに利用
3. 情報誌・カタログ・図鑑・絵本などに付加情報を埋め込み、別の画像や音声などをインターネットを介して提供するサービスに利用