共同印刷株式会社（本社：東京都文京区、代表取締役社長：稲木 歳明）が開発した、「まんがフルデジタル制作システム"ComicPacker^®"の応用開発」が最優秀賞である「日本印刷学会 技術賞」を、また複製画の新技法「彩美版^® IWA-E」が、「日本印刷学会 技術奨励賞」を受賞しました。

　この賞は、（社）日本印刷学会が、「印刷産業の発展、あるいは印刷技術の他産業への応用に顕著な貢献をした技術」に対して授与するもので、新規性、進歩性、市場性、展開性、その他考慮する点の5項目を中心に毎年、厳正な選考が行われています。

　このたび当社が受賞した2件の概要および受賞理由は以下の通りです。

日本印刷学会 技術賞

「まんがフルデジタル制作システム"Comic Packer^®"の応用開発」
　特殊な処理システムが必要なためデジタル化が困難だったまんが製版において、独自の編集システムと組版データを応用した新技術を開発し、短納期、高品質なフルデジタル制作システムを実現しました。さらに、マルチ展開に効果的なデータ構造を生かし、コミックスや海外版の作成をはじめ、携帯電話・Ｗeb・ポータブルプレーヤーなど紙以外の媒体へのデータの二次利用にも効率的に対応しています。

　こうした技術の応用性と展開性が高く評価され、このたびの受賞となりました。

日本印刷学会 技術奨励賞

複製画の新技法「彩美版^® IWA-E」
　岩絵具に使用されている方解石や貝殻の粉末を含有する特殊インクの開発、および複数の印刷技法と特殊加工技術によって、原画のもつ質感や風合いを忠実に再現することに成功した、複製画の新技法です。

　製品の特性上、利用分野や製造数量も限定されるが、原画の表現に限りなく近づこうとする努力と技術が、「印刷表現」の本質に合致するものとして、高く評価されました。