新しい画像認識技術を開発 携帯電話のWeb誘導ツールとして 商品化をめざす
- 研究開発
共同印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:稲木歳明)は、このたび、「文字」「数字」「写真」「ロゴマーク」などを携帯電話などのカメラで撮影するだけで、任意のWebコンテンツに自動接続する画像認識技術を開発しました。
当社は、2003年に電子透かし技術「ワープショット®」を開発しました。これは、印刷した独自パターンをカメラ付き携帯電話で撮影するだけで任意のWebコンテンツへ接続するサービスです。現在、その技術の応用としてアーケードゲームのカードに採用いただいていますが、写真や絵柄に特殊なパターンを埋め込むため、デザイン面での制約がありました。
本開発では、画像パターンの識別技術を応用し、特別なコードを埋め込まず、画像そのものにコードの役割を持たせることに成功しました。また、画像を"カタチ"と"色"の両面から読み取るため撮影対象の範囲が拡大し、より利便性の高い、精度とデザイン性に優れた誘導ツールとしてご提供できるようになりました。さらに、印刷物からの誘導先は、Webサイトや動画・音楽の再生などさまざまです。
今後は、本技術の機能を充実させ、2009年度中に、携帯電話と融合させたWeb誘導ツールサービス「 ぱとりしあ 」(=「ぱ」っと「とり」、「し」ゃしんで「あ」クセスできるツール)としての商品化をめざし、ペーパーメディアと融合した、より効果的な情報発信を実現いたします。
【本開発の特徴】
- 当社独自開発の"画像パターン識別技術"を使用。既存の画像認識技術に比べ誤認識が少ない
- 2次元などの特別なコードやパターンの埋め込みが不要で、誌面デザイン性に優れる
- 写真・イラストのほか、文字(数字)・ロゴマークも認識可能
- 撮影対象をカラーで認識。撮影できる印刷物の範囲が拡大
- 携帯電話の場合、docomo au SoftBankの3キャリアに対応
- 誘導先は、Webサイト、動画、音楽再生など各種
- ワープショットは共同印刷株式会社の登録商標です。
- docomoは株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモの、auは株式会社KDDIの、SoftBankはソフトバンクモバイル株式会社の登録商標です。
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