共同印刷株式会社（本社：東京都文京区、代表取締役社長：藤森康彰）は、小倉遊亀画伯の生誕120年記念として、「観自在（かんじざい）」の高級美術複製画を限定200部のエディションで制作、販売を開始しました。

　本作「観自在」は、1968年、70歳を過ぎた小倉遊亀が描いた代表作のひとつです。衆生を救おうとする観音菩薩の慈悲の心が、蓮華座からふわりと舞い立つ姿で表されています。

　本作に先立つ1941年、遊亀は「観世音菩薩」を制作しました。それを見た、遊亀の夫であり師でもあった小倉鉄樹は「まだ観音菩薩を描く境地には至っていない」とつぶやいたそうです。―それから27年の時を経て描かれた「観自在」。軽やかで力強く、そして柔らかな線に、自らを厳しく律して画業に打ち込んできた遊亀の歩みが感じ取れる作品です。

　額装は和洋室どちらにも合う高級木製額を金泥で、軸装は特織の裂地を用い三段表装に仕上げました。

　たおやかな観音菩薩を、ぜひお手元でお楽しみください。

※ 原画は滋賀県立近代美術館に所蔵されています。

※ 作品証明書には、スマートフォン等で真贋が判定できる当社独自開発のセキュリティシールを貼付しています。安心して「高級美術複製画」をお買い求めください。

本体価格（額/軸共通）	230,000円（税別）
限定	額軸合計200部
技法	彩美版®、シルクスクリーン手摺り、本金泥および岩絵具（白緑）使用 ※ 彩美版は共同印刷(株)の登録商標です。

【額装】

画寸	天地73.0m×左右45.0cm
額寸	天地89.5cm×左右61.5cm
額縁	特製木製額金泥仕上げ、アクリル付
重量	約4.4kg

【軸装】

画寸	天地73.0cm×左右45.0cm
軸寸	天地161.5cm×左右64.5cm
表装	三段表装、桐箱・タトウ付

＜資料＞小倉遊亀（おぐらゆき、1895～2000）

1895年、滋賀県大津市に誕生。奈良女子高等師範学校（現・奈良女子大学）を卒業後、教鞭をとるかたわら、日本美術院の同人である安田靫彦画伯に師事。以後、院展を中心に活躍し、1932年に女性として初めて同人に推挙される。1936年、教職を辞して画業に専念。1976年に日本芸術院会員となり、1980年に文化勲章を受章。1990年、日本美術院理事長に就任。鮮やかな色彩と力強い造形の作品で広く知られ、2000年に105歳で亡くなるまで、日本画壇を代表する画家として活躍した。