《壁画 静映》の大型パネルを制作、長野駅に新設の東西自由通路に展示される

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 共同印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:藤森康彰)は、長野駅に新設された東西自由通路の上部を飾る壁画作品の制作に携わりました。作品は東山魁夷画伯の「静映(せいえい)」を基にしたもので、縦2メートル、横10メートルの大作です。

壁画: 《静映》

「壁画 静映」の設置イメージ

 長野駅では3月14日の北陸新幹線金沢開業を契機に、長野県の魅力を発信する拠点"信州HUB STATION"となることを目指し、改良工事が進められてきました。その一環として、東日本旅客鉄道(株)、鉄建建設(株)、(株)ステーションビルMIDORIにより、同駅の東口と善光寺口を結ぶ東西自由通路の吹き抜け上部を飾る壁画作品が設置されます。

 当社は、(株)ステーションビルMIDORIの依頼を受け、壁画作品のパネル制作工程を担当しました。「壁画 静映」は、長野県信濃美術館が所蔵する東山魁夷作「静映」を基にしたものです。東山家の監修と同館の協力を受け、エプソンサービス(株)が画像制作・出力したピエゾグラフ作品に、当社が美術作品のパネル加工に用いられる「フォトアクリル加工」を施し、縦2メートル、横10メートルにもなる大作として納品しました。

 東山魁夷「静映」は、斑尾高原に佇む希望湖(のぞみこ)を題材に、白樺などの新鮮な緑と杉の濃い緑を、空と湖の青に対比させて、夏の朝の清冽さと静けさを写し取った幻想的な作品です。長野県県民文化会館(現 ホクト文化ホール)の緞帳原画を依頼された画伯が「長野県の人々に親しみ深い風景を」と描いた風景が、誕生から30余年を経て「壁画 静映」として新たな生命を宿し、信州の玄関口を彩ることになりました。

 なお、「壁画 静映」は、3月7日(土)の、駅ビル「MIDORI長野」グランドオープンに合わせてお披露目されます。長野駅を訪れた際には、ぜひご鑑賞ください。

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「壁画 静映」(イメージ)

<資料>東山 魁夷(ひがしやま かいい、1908~1999)

1908年横浜に生まれる。1933年に東京美術学校(現 東京術大学)研究科修了、同年ベルリン大学へ留学。1947年 第3回日展に「残照」を出品し特選を受賞。この作品により、風景画家として立つことを決意した。1956年 「光昏」で日本芸術院賞を受賞。1965年 日本芸術院会員となる。1969年 毎日芸術大賞を受賞。同年、文化勲章を受章した。1974年 日展理事長に就任。東宮御所や皇居新宮殿壁画のほか、唐招提寺御影堂の障壁画なども手がけた。1999年に逝去、従三位勲一等瑞宝章を贈られる。

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