特集2 デジタルサイネージで多言語の"おもてなし"を実現

「変なホテル」に導入された、多言語デジタルサイネージ

 ここ数年、日本を訪れる訪日観光客が急増し、2015年には1973万7400人を超え、前年比47.1%増となりました。なかでも増加しているのが、FIT※と呼ばれる個人旅行客の割合です。FITは、団体旅行客に比べて行動に多様性があるため、さまざまな地域を訪れます。地域にとってはインバウンド需要を取り込むチャンスですが、課題となるのが "言語対応"です。店舗や施設の言語対応や案内表示などの環境整備が間に合わず、観光や購買の機会を損失するケースが多くあります。また、既存の観光案内に掲載されている情報は、国内旅行者に人気のお土産や名所であり、訪日観光客のニーズに合わせた情報提供は不足しています。日本各地の良さや魅力を訪日観光客に伝え、高い水準のおもてなしを実現するには、あらゆるコンテンツを多言語化し、一人ひとりのニーズに合わせた"おすすめ"を行うことが不可欠でしょう。
 そこで当グループは、メディア制作で培ったノウハウとICT(情報通信技術)を生かし、訪日観光客に地域の魅力を最大限に伝える"おもてなし"のソリューションを開発しました。そのひとつが、長崎県にあるハウステンボスに開業した「変なホテル」へ提供している、多言語対応のタッチパネル式デジタルサイネージです。このデジタルサイネージは、将来的に、観光客の個々のニーズに合わせたショッピングやグルメ、観光情報を閲覧、提供するコンシェルジュ機能を果たし、「変なホテル」のコンセプトである"未体験の経験価値をお持ち帰りいただく"を、訪日観光客に対しても実現する予定です。そのほか、デジタルデバイスを活用して従業員の接客をサポートする多言語接客アプリも開発しました。コンテンツの表示言語をお客さまの使用言語に合わせて瞬時に切り替えることができるだけでなく、外国人のお客さまとの会話もサポートします。
 2015年10月には、旅行代理店H.I.Sさまと協業でフランス・パリの日本酒テイスティングイベント「Salon du SAKE」に接客アプリを提供しました。イベントにおける深い商品訴求と、商品に関連する周辺観光情報の発信をひとつのアプリで実現させたことで、日本の魅力を多くの海外の方に伝えることができました。アプリや端末により、言語の壁を越えた「接客」を提供することが可能となり、日本人の"おもてなし精神"を多くの観光客に伝えることにつながっています。
 当グループは、今後も、独自技術で地域が抱える課題を解決し、訪日観光客の満足度向上と地域経済の発展に役立ちたいと考えています。

※Foreign Individual Touristの略で、海外個人旅行者のこと

プロモーションメディア事業部 営業推進部
田河 毅宜

お客さまと地域社会に貢献するスマートでエコなホテル

ハウステンボスでは、独自のコンセプトにより、お客さま満足を高め、入場者数を安定させることで、地域経済の発展や雇用の拡大に貢献しています。
 2015年7月には、スマートでエコなホテル「変なホテル」を開業しました。このホテルは、サービスロボットの導入などにより、お客さまの滞在時の快適性と生産性を両立させています。お客さま情報を熟知したサービスロボットが、フロント、ポーター、クロークなどの対応を行います。ロボットたちは、日本のロボット技術の成果でもあり、海外からのお客さまにも「日本らしいエンターテインメント」として楽しんでいただいています。また、ホテル内の施設をすべて多言語対応にし、海外からのお客さまにストレスを感じさせないサービスをめざしています。
 共同印刷さまには多言語対応のデジタルサイネージを提供していただいていますが、今後も、お客さまを楽しませ、満足させる仕組みやコンテンツを、スピード感をもって提案していただきたいと思っています。つねに変化し続け、世界で一番新しいホテルを一緒につくっていきましょう。

ハウステンボス株式会社
変なホテル総支配人
大江 岳世志様


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