14 当グループでは、中長期的な企業価値向上を目的に、持続的な成長を見据えた投資と、円滑な事業継続を担保する水準の株主資本の保持を資本戦略の基本としています。 中期経営計画の目標値であるROE5%の達成に向けた取り組みとして、全社の利益を最大化するために、従来のセグメント内の営業と製造に区分した収支管理による、部分最適から全体最適となる管理会計への転換を図っています。 目標ROE実現のための、投資対効果の向上を意識した事業理念/目次運営と収益性の強化に向けた取り組みとして、各セグメント内の社内管理指標にROICの仕組みの導入を進めています。これまで事業部門は利益を中心に管理する傾向がありましたが、運転資金や在庫などへの意識を高めることで、必要以上にバランスシートを膨らませることがない事業運営へと改革を進めています。導入にあたっては、会計に対する意識改革と全体最適に対する考え方を浸透させることが重要となってきますので、社員への研修を実施するなどの取り組みを進めています。 トップメッセージ取締役 専務執行役員グループコーポレート本部長 兼 経営企画本部長渡邉 秀典価値創造経営の実践事業セグメント別ROIC向上WACC事業セグメント別管理指標注力事業● ヘルスケア ● 金融 ● 教育 ● 公共サービスコスト改善● オペレーションによる省人化● 生産プロセスのスマート化事業再構築● 経営資源の適切配分 ● 不採算事業の見直し運転資本回転率改善● 事業部別KPI管理投資の厳選● 経営管理・投資決定プロセスの厳格化資産の売却● 政策保有株式の売却経営管理の強化ポイント全社的な資本効率の適正化▶ 株主に対する投資リターンを意識した事業ごとの資産効率の改善▶ 経営資源(アセット、投資、人員等)の適切な配分に向けた見直し、モニタリング予実管理の高度化▶ PDCAを確実に実践するため、目標設定の明確化と収益性観点での予実管理を強化ROE5%税引き後営業利益率向上投下資本回転率向上運転資本固定資産基本的な考え方収益力を高め、実効性のある財務戦略で持続的な企業価値の向上をめざしています財務戦略
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