● 取締役会の構成(スキル)のさらなる向上43評価結果の概要 独立社外取締役による監督機能の発揮に向けて必要かつ十分なスキル・多様性を有する取締役会であることが強みであると認識されています。また、2021年度から、指名報酬委員会の実効性評価も実施しており、同委員会における審議状況、議事運営などについては積極的な評価がなされています。 活発な議論をもとに適切かつ迅速な意思決定を行い、中長期中期経営計画主要な課題中長期的課題への対応指名・報酬プロセスへの取り組み 当グループは、役員報酬制度をコーポレート・ガバナンスの適正化並びにグループ全体の持続的な成長に不可欠な重要な仕組みの一つと位置づけており、「役員報酬制度規程」として見える化し、社内に公開しています。 役員報酬制度における報酬政策、報酬体系、報酬ごとの構成割合および具体的な報酬額の算定方法は、独立社外取締役が過半数を占める「指名報酬委員会」への諮問事項とし、取締役会はその答申結果を尊重することで、報酬決定手続きの客観性と透明性の向上に努めています。 また、役員報酬が、毎期の持続的な業績向上に加えて、中長期的な企業価値向上への取り組みを動機づけるインセンティブ 当グループにとって事業上重要な取引先との間の取引関係の維持・強化により、グループの中長期的な企業価値の向上に資すると認められる場合に限り、取引先の株式を保有しています。 政策保有株式は、毎年、取締役会において、個別の銘柄ごとに保有目的や経済合理性、グループの中長期的な企業価値向上に資するかの観点で検証を行い、保有の適否を諮っています。この検証の結果、保有の意義が希薄化したと判断された銘柄については適宜売却を進めています。財務戦略事業戦略主な2021年度の成果取締役会での審議の活性化を図るため、筆頭独立社外取締役が必要に応じて取締役会に提言または意見交換を申し入れることができるよう「独立役員会規程」を見直し役員報酬決定プロセスの透明性向上のため、取締役会からの報酬額の決定に関する委任を、代表取締役社長から指名報酬委員会へ変更サステナビリティ的な企業価値向上に実効的な役割を果たしていることが確認できたため、取締役会の実効性は確保されているものと評価しました。 実効性評価を踏まえ、認識された課題への取り組みを行うとともに取締役会の実効性のさらなる向上を図っていきます。となるよう、業績連動比率や株式報酬の割合などについては、指名報酬委員会において定期的に確認を行い、必要に応じて見直しを行います。 社外取締役を除く取締役の報酬は、固定報酬と業績連動報酬で構成されます。なお、業績連動報酬には、短期の業績連動報酬としての業績連動賞与と、中長期の業績連動報酬としての業績連動型株式報酬(株式給付信託)が含まれます。また、固定報酬および業績連動報酬の額は役員報酬制度規程に基づくものとし、株主総会で決定した報酬総額の限度内において、取締役会より委任を受けた指名報酬委員会で決定しています。 政策保有株式に関する議決権については、画一的な基準で賛否を判断するのではなく、当該投資先企業の経営方針・戦略などを総合的に勘案した上で、議案ごとに適切に行使します。なお、当該会社の企業価値・株主価値が大きく毀損される事態やコーポレート・ガバナンス上の重大な懸念事項が生じている状況にある場合、その議決権行使にあたっては、特に慎重に精査します。データ集2021年度に認識された課題ガバナンス中長期的な成長に向けた、経営戦略・経営計画の見直しやサステナビリティ課題への対応の充実● 指名・報酬に関する取締役会における議論の充実役員報酬制度政策保有株式の考え方
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