共同印刷グループ コーポレートレポート2023
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12 共同印刷グループでは、中長期的な企業価値向上を目的に持続的な成長を見据えた投資と円滑な事業継続を担保する水準の株主資本の保持を資本戦略の基本としています。2021年度から取り組む4ヵ年の中期経営計画では、2024年度「営業利益38億円」「ROE5%」「配当性向30%」の目標を掲げ、グループ利益の最大化をめざし、従来のセグメント内の営業と製造に区分した収支管理による、部分最適から全体最適となる管理会計への転換に着手しました。収益性の強化に向けた取り組みとし 既存事業の利益改善による営業キャッシュフロー創出と資本効率に応じたメリハリのある投資の実現に取り組んでいます。資本効率向上の視点に立ち、2022年度は10億円規模の自己株式の取得と消却、4銘柄26億円規模の政策保有株式の縮減を実て、各セグメントの管理指標にROIC (Return on Invested Capital)を導入し、これまで各事業部門では利益を中心に管理が行われていましたが、運転資金や在庫などへの意識を高め、投資対効果を常に念頭に置くことで、必要以上にバランスシートを膨らませることがない事業運営へと改革を進めています。ROIC導入にあたり、会計に対する意識改革と全体最適の考え方を浸透させることが重要となってきますので、社員への理解を促進する取り組みを進めました。行しました。また、本社社屋建替えに伴い発生した活用可能な土地の効率的運用を図るために、一般定期借地権設定契約を締結。その前受地代を活用することにより有利子負債162億円の圧縮を行いました。理念/目次トップメッセージ価値創造取締役 専務執行役員■■■■■■■■■■本部長 兼 経営企画本部長渡邉 秀典基本的な考え方資本コストを意識した経営資本コストを意識した経営を推進し、3つの財務戦略で成長力の強化をめざしています。財務戦略

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