共同印刷グループ コーポレートレポート2023
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18 容器包装における世界的な環境対応の動向は激しさを増しており、プラスチック材料を使用している容器包装は、循環型社会への構造転換が求められています。この動きを好機と捉え、環境に配慮した製品やフードロスに寄与する高機能包材の開発 2022年度は、プラスチックフィルムを使わない紙仕様包材など、環境配慮製品の開発や提案を強化するとともに、食品・日用品向けのパッケージやラミネートチューブの受注拡大に注力しました。包装事業部においては、食品向けカートンやラップカートンが前期を上回ったほか、即席麺向けのフィルム包材やフタ材が好調に推移。L&I事業部では、日用品向けリキッドパッケージ、化粧品向けのラミネートチューブ、医薬品向けの産業資材が前期を上回った一方、調味料向けのブローチューブ・ブローボトルは小売価格の値上げの反動減等で伸び悩みました。 結果、売上は駆け込み需要の反動減や歯磨き用チューブの一部で当初予測からの乖離が生じました。利益については主に第1・第2四半期の材料価格の転嫁遅れとエネルギー価格高騰の影響を受ける形となりました。により新たな市場への参入の可能性を見出しています。現在、製品LCAデータの整備や製造技術の改革のほか、「フィルムレス紙包材」「紙ラミネートチューブ」などプラスチック使用量の削減に寄与する製品の開発・提供に注力しています。理念/目次トップメッセージ価値創造2022年度の振り返り常務執行役員 生活・産業資材事業本部長冨岡 忠司紙器、軟包装を中心とした包装事業部と、ラミネートチューブ、ブローボトル、産業資材などを取り扱うL&I事業部で構成される生活・産業資材事業。営業、製造、技術開発が密に連携し、サステナブルな未来の実現と持続的な成長につながるパッケージ開発でお客さまから確かな信頼を得ています。事業に関する機会とリスク生活・産業資材事業「包装・容器のトータルソリューションカンパニー」を目指しお客さまの課題解決につながる新領域へ果敢に挑戦

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