共同印刷グループ コーポレートレポート2024
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共同印刷グループ コーポレートレポート202419中期経営計画 高齢化社会の進行に伴い、相続案件が増加する一方、金融機関は合理化のために窓口の縮小を図っています。高齢者が遠方の窓口まで出向く労力や、窓口側の業務対応の限界といった課題に対し、「相続支援サービス」を提供。デジタル技術を活用したスムーズな手続きサービスにより、利用者のサービス向上と金融機関の業務効率化を双方から支援。切れず、目標を下回りました。一方、データプリントは自治体関連などの既存案件で堅調に推移。証券類とカードは、行動制 データプリントは既存案件の継続受注、および適切な価格転嫁を図ります。BPOは、提案やトライアル実施などで浸透を図っている得意先を軸として、金融系DX支援サービスや健康管理サービスを中心に受注拡大を見込みます。交通系事業はインバ 働き方改革やDXに取り組む企業が増加し、自社リソースの再構築を加速させています。BPO領域においては、単体サービスだけでなく、抜本的な事業体制見直しに伴う戦略立案などのコア業務やコンサルティング業務までをアウトソーシングするニーズが高まっています。また、業務プロセスの抜本的な改善を目的に、デジタル技術を活用した BPO サービスに対する需要も増加しています。 まずは、既存領域の縮小を上回るスピードで製品からサービスへの事業構造の転換を進め、その余力を新規事業の創出に充当していきます。現在の80%のマンパワーで現受注品目に対応する仕組みを実現するとともに、創出した20%の人的リソースを流動的に運用し、新しいテーマ創出に取り組むなど、成長を図っていきます。具体的には、売上高10億円規模の新規事業10 私たちは、お客さまや社会からの信頼を第一に考え、強固なセキュリティ体制と技術力を背景に、さまざまな社会課題の解決に向けた情報セキュリティサービスを提供しています。今後財務戦略事業戦略サステナビリティ限解除を受けた旅客需要の増加により交通系カードや乗車券類が好調で、前期より大幅に伸長しました。 結果、セグメント全体では増収増益となりました。ウンドなど旅客流動のさらなる活性化で交通系ICカードや乗車券の伸長が想定されるため、生産体制の強化を継続。決済ソリューション事業は、マーケティング施策強化やサービス内容の拡充を軸に、大口案件を取り込んでいきます。 一方、データ駆動型社会への移行によりデータプリントや証券類など紙の需要は減少傾向にあること、異業種からの参入企業の増加による価格競争の激化などにより受注量が下落傾向にあることはリスクと言えます。強固なデータセキュリティ環境やデータ編集技術、画像解析技術など、自社の強みを生かしたサービスを開発し、競争力と収益性を確保していく必要があると考えています。テーマを創出し育成していくことで、トップラインの拡大をめざします。 そのためには、人材育成への積極的投資と同時に、挑戦する組織文化を醸成していく必要があります。リスキリングとスキルシフトを推進することで、独自性を有するサービスの開発体制とバックオフィス体制を強化していきます。もデータガバナンスを意識した戦略的投資を推進し、変化の激しい市場環境でも持続的な成長を実現してまいります。ステークホルダーの皆さまのご支援を心よりお願い申し上げます。ガバナンスデータ集事業に関する機会とリスク現在、取り組んでいる成長戦略ステークホルダーへのメッセージ2023年度事業概況2024年度に行う取り組み❸ 相続支援サービス BPOは注力領域である金融・医療系で浸透を図るも取り込み

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