共同印刷グループ コーポレートレポート202421Tパウチ・ショットモイストキャッチ中期経営計画 包装事業部においては業務用・PB商品用ラップカートンのほか、即席めんの蓋材や「Tパウチ」などのリキッドパッケージが前期を上回りました。また、「モイストキャッチ」 などの医薬品向け包材も好調でした。L&I事業部においては化粧品向けラミネートチューブの需要下回りやブローボトルの一部製品の伸び悩みがあったものの、歯磨き向けラミネートチューブ、ブローチューブは堅調に推移しました。以上の結果、セグメント全体 お客さまと持続可能なパートナーシップを構築するために人件費、原材料費、エネルギーコスト上昇の転嫁、2024年物流問題対応、デザイン・製版費用回収など、取引慣行の適正化について粘り強く交渉を継続しています。また、事業ポートフォ 容器包装における世界的な環境対応の動向は激しさを増しており、日本国内でも循環経済型社会の実現に向けた法整備が進みつつあります。私たちはこの動きを好機と捉え、環境に配慮した製品やフードロスに寄与する高機能包材で新市場参入の可能性を探っています。製品LCAデータの整備、製造技術の改革など循環型社会の実現に向けた取り組みを推進するほか、「フィルムレス紙包材」「紙ラミネートチューブ」など、プラスチック使用量の削減に寄与する製品の開発・提供に注力しています。 お客さまの課題解決につながる新製品や新技術の開発、継続的なコストダウンへの取り組みなど、より良い製品の開発を中核としつつ、お客さまのニーズに合わせた新しい価値創造をめざしています。 包装事業部では利益率向上をめざして、パッケージのトータルソリューション営業を推進しています。紙器製品は不採算品などを選別しつつ、ラップカートンのさらなる増注に合わせた生産体制を構築することにより、適正な利益確保と新事業領域の受注に結び付けていきます。また、産業資材は食品業界を含む新市場を精査し、新技術の開発と新規受注を急ぎます。 強みのある技術を展開し、今後、より大きく社会に貢献ができる付加価値のあるパッケージや容器を提供していくことが当事業本部の使命です。主軸となる国内事業については収益改善財務戦略事業戦略サステナビリティでは増収増益を達成しています。リオの変革に向けて情報共有を促進し、新たな気付きと行動変化を生み出す活動を開始しました。技術開発本部と連携し、短期的案件対応と中長期的テーマの推進を行っています。 一方、リスクとして挙げられるのは、主要原材料やエネルギーコスト、物流費、人件費等の高騰です。コスト削減でカバーできない場合や販売価格へ適正に転嫁できない場合、売上や利益が低下する恐れがあります。特にラミネートチューブは「空気を運ぶようなもの」と言われるほど物流費率が高い事業ですので、輸送効率の改善や在庫の削減、保管コストの抑制に取り組みつつ輸送効率を高める新製品の開発にも着手していかなくてはならないと考えています。総力をあげて営業・製造・技術をマネジメントしていきます。ラミネートチューブは培った技術力を背景に、化粧品・食品・医薬向けの積極的な受注を拡大。ブローチューブは樹脂再生の環境対策を訴求し、既存得意先のシェアアップに注力します。ブローボトルはガラス瓶代替や機能性付与を付与した新形態ボトルを立ち上げて受注拡大を図ると共に、ボトル技術のシナジー展開による受注も達成したいと考えています。建装材は既存得意先からの受注量を確保しつつ、新製品の受注を加速させていくなどセグメント全体の成長に取り組んでいます。を行いつつ、技術に立脚した高成長領域・高利益領域に踏みだしていきます。海外事業についてはベトナムやインドネシアの拠点を活かしASEAN市場への事業の多角化を推進していきます。ガバナンスデータ集 L&I事業部では総合容器メーカーとしての事業確立に向け、事業に関する機会とリスク現在、取り組んでいる成長戦略ステークホルダーへのメッセージ2023年度事業概況2024年度に行う取り組み
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