業界初 脱コバルト吸湿インジケータ「モイストチェンジ™」を開発

  • 研究開発

写真:インジケータ機能付きフィルム、インジケータ機能付き袋、カード型インジケータ

 共同印刷株式会社(本社:東京都文京区)は、重金属(塩化コバルト)を使用しない脱コバルト吸湿インジケータ※1「モイストチェンジ」を業界で初めて開発しました。

 この「モイストチェンジ」は、2004年4月に当社で開発した吸湿樹脂「モイストキャッチ®※2の"吸湿することで素材自体が透明化する"性質を応用した製品で、吸湿能力の有無を目視で確認できます。

 今後は、この脱コバルト吸湿インジケータ「モイストチェンジ」を、環境負荷の少ない材料を積極的に採用する国内外の電子・電機メーカや医薬・医療メーカへ提案してまいります。(関連特許申請済)

※1 吸湿インジケータ・・・乾燥剤の寿命および良否のチェックが可能
※2 吸湿樹脂「モイストキャッチ®」・・・

  1. 乾燥剤を樹脂に高含有している(乾燥剤と一体化)
  2. 高い吸湿能力を持続
  3. フィルムや成形体など、様々な形体に加工できる(厚さ、フィルム層の構成は変更可)
  4. 無機物ではなく、樹脂として廃棄可能
  5. パーティクル(異物)の発生がほとんどない

【開発の経緯】

 現在使用されている湿度インジケータは、シリカゲルに重金属(塩化コバルト)を含有した製品が主流で、吸湿すると水色からピンクに変化して湿度含有量を表 示します。しかしながら、塩化コバルトを初めとする重金属は、地球環境や人体にやさしい物質とはいえず、環境負荷は深刻となりつつあります。

 地球環境保護が叫ばれるなか、弊社では潜在的な「脱コバルト製品」需要に応えるため、昨年6月より、吸湿樹脂「モイストキャッチ®」の"吸湿すること で素材自体が透明化する"性質に着目し、重金属を一切含まない吸湿インジケータ機能付きの製品開発を開始しました。

【特徴】

表示 乾燥材の吸湿能力を目視で確認可能
安全性 塩化コバルトを含む一切の重金属を使用してない 環境負荷が少なく、特に人体への危険がない
廃棄方法 樹脂(その他プラスチック)として廃棄可能 (専門の業者に処理を委託する必要がない)
形態・加工 ロール、シート、袋
ロール状で提供できるため任意の大きさにカットが可能
粘着剤塗工が行えるため、貼り付けることが可能
シリカゲル乾燥剤袋等と一体型も可能

【今後】

 視認性をさらに改善させ、環境対応型の幅広い産業資材分野への事業拡大を目指します。

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