脱コバルト湿度インジケータ「ヒューミジャッジ®」富士通で採用決定

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 共同印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:稲木 歳明)の"脱コバルト湿度インジケータ「ヒューミジャッジ®」が、富士通株式会社(以下、富士通)の半導体製品出荷時の包装材に採用されました。
 ヒューミジャッジは、重金属化合物である塩化コバルトを使用しておらず、人体や環境への負荷が少ない湿度インジケータです。当社所有のリライト技術※1を応用して良好な視認性を実現し、2007年3月の開発発表以来、市場展開を図ってきました。

 一般的には、半導体部品の湿度管理に塩化コバルトを用いた湿度インジケータが使用されています。しかし塩化コバルトは、国際がん研究機関などから"発ガン可能性物質"に指定※2され、代替製品へのニーズが高まっていました。

 「ヒューミジャッジ」は、塩化コバルトはもちろん、EU(欧州連合)のRoHS(ローズ)指令※3で禁止されている有害物質を使用せずに、従来の湿度インジケータと同様、青からピンクへの色相変化を示します。従来品になじんだ作業者への負担が少なく、また、一般のプラスチックゴミとしてサーマルリサイクルが可能であることも評価されています。これらの点が、環境対策で先進的な富士通でのヒューミジャッジの採用につながりました。

 当社では、これを契機に、ヒューミジャッジを人体や環境へ配慮した湿度インジケータとして、国内半導体メーカーはもとより、海外市場も視野に入れた拡販を推進してまいります。

  • ※1 媒体にトナーやインキを付着させるのではなく、熱などにより発色、消色させる技術。
  • ※2 コバルト化合物は、国際がん研究機関(IARC)や米国産業衛生専門家会議(ACGIH)および日本産業衛生学会などが"発ガン可能性物質"に指定。
  • ※3 Restriction of Hazardous Substances(特定物質使用制限指令)の略。EUが実施する有害物質規制で、EU域内で取り扱われる電気・電子機器製品について特定の6物質(鉛・水銀・カドミウム・六価クロム・PBB[ポリ臭化ビフェニール]・PBDE[ポリ臭化ジフェニルエーテル])の使用を禁止する指令。

【脱コバルト湿度インジケータ「ヒューミジャッジ®」の特長】

ヒューミジャッジ

青からピンクへ色相変化したヒューミジャッジ(右下)

  1. 重金属化合物・レアメタル(塩化コバルトほか)を不使用
  2. EUのRoHS指令で禁じられる有害6物質を含まない
  3. 視認性(色のコントラスト)が良好
  4. 湿度に反応して塩化コバルト型と同様の色相に変化
  5. 一般のプラスチックゴミとしてサーマルリサイクルが可能
  6. 湿度10~30%RHの範囲で、色相変化の設定が可能


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