共同印刷株式会社（本社：東京都文京区、代表取締役社長：藤森康彰）は、前田青邨画伯の生誕130年記念として、「牡丹（ぼたん）」の高級美術複製画を限定200部のエディションで制作、販売を開始しました。

　本作「牡丹」は、1961年に描かれた前田青邨の代表的静物画です。青邨をはじめ、小林古径、安田靫彦、奥村土牛らで構成された「清流会」への出品作で、絢爛と咲き誇る紅と紫の牡丹と、たらしこみで描かれた緑青の葉が、美しい朱の五彩花文壺と競演する艶やかな一枚です。

　青邨は、明治美術の偉大な先覚者である岡倉天心に、「芸術は形を移すのではなく、ものの心を移すべきだ」と教えられたそうです。青邨も対象をスケッチすることを大きな喜びとし、その心構えを「自分の眼に美しいと感じられたものの、その美しさを、自分の筆に描きとどめる喜び」と語っています。天心の教えと自己の心構えを胸に、青邨が心を込めて描いた富貴と吉祥の象徴、百花の王「牡丹」を、ぜひお手元でお楽しみください。

　なお、額装は金泥塗り、軸装は特織の裂地による三段表装で仕上げました。牡丹の背後に施された金泥と相まって、より装飾性に富んだ、心華やぐ作品となっています。お住まいに合わせてお選びください。

本体価格（額/軸共通）	190,000円（税別）
限定	額軸合計200部
技法	彩美版®、シルクスクリーン手摺り、本金泥使用

※彩美版は共同印刷(株)の登録商標です

【額装】

画寸	天地41.1m×左右53.0cm
額寸	天地59.2cm×左右71.0cm
額縁	特製木製額金泥仕上げ、金モール織マット、アクリル付き
重量	約3.3kg

【軸装】

画寸	天地41.1m×左右53.0cm
軸寸	天地136.5cm×左右72.1cm
表装	三段表装、桐箱・タトウ付き

※ 当社が独自に開発したセキュリティシールを証明書に貼付しています。スマートフォンなどで、作品が共同印刷（KP）の発行する真正な複製画であることを判定できます。

＜資料＞前田 青邨 （まえだ せいそん 1885～1977）

1885年、岐阜県中津川市に誕生。1901年に上京、尾崎紅葉の紹介で日本画家・梶田半古に学ぶ。1914年、日本美術院同人に推挙。1920年、延暦寺より伝教大師絵伝「根本中堂落慶供養図」を委嘱される。1930年、「洞窟の頼朝」で第一回朝日賞受賞。1951年に東京藝術大学教授に就任、1955年に文化勲章を受章。活躍は幅広く、法隆寺金堂壁画再現事業の総監修や高松塚古墳壁画模写の総監督も務めた。1974年、ローマ教皇庁の依頼で「細川ガラシャ夫人像」を完成、バチカン美術館に納める。

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