STORY 02

【カードマジック編】

法人向けキャッシュレスの
未来を支える!

この記事でご紹介するTOMOWEL Payment Service株式会社は、
TOMOWEL共同印刷の記念すべき社内ベンチャー第1号。
法人向けプリペイドカードサービスを手掛けています。
ベンチャーだけあって、エネルギッシュでチャレンジングな会社です。

PANELISTお話ししてくれた人

  • 小島昌也

    Masaya Kojima

    TOMOWEL Payment Service株式会社
    代表取締役社長

    小島 昌也

    2008年、共同印刷に入社。 ビジネスメディア事業部で営業を担当。 2019年4月、TOMOWEL Payment Service株式会社を設立。 2022年、同社代表取締役に就任。

  • 大村綾

    Aya Omura

    TOMOWEL Payment Service株式会社

    大村 綾

    2008年、共同印刷に入社。 ビジネスメディア事業部で営業企画を担当。 2019年4月より、 TOMOWEL Payment Service株式会社に出向。

クライアント企業の「お誘い」がきっかけ

小島さんと大村さんは、共同印刷グループの「社内ベンチャー」第1号の設立メンバーなんですよね!

小島

そうです。TOMOWEL Payment Serviceという会社です。今は私が社長を務めています。そして、一緒にいる大村が設立準備の段階から、サービスの企画などを担当しています。共同印刷は総合印刷会社ですが、TOMOWEL Payment Serviceは金融サービスの会社なんです。

どうして「金融」なんですか?

小島

話は2017年頃にさかのぼります。当時、私は共同印刷のビジネスメディア事業部の営業担当でした。

大村

私は同じ事業部の営業企画担当。小島さんとは、よく一緒に仕事をしていました。

小島

ビジネスメディア事業部は金融業界のお客さまがとても多くて、いわゆる帳票や通帳、カード、ご利用明細書などの製造や送付などを多く手掛けているんです。

大村

具体的には、銀行やクレジットカード会社などですね。

小島

ある日、担当していた企業を訪問すると、「当社と一緒にプリペイドカード関連の事業をしてみませんか?」と言われたんです。

プリペイドカード事業に挑戦したい

すべてはそこから始まったんですね。

小島

そうですね。非常に魅力的なお誘いでした。ただ、共同印刷としては、金融業のお客さまから印刷やBPO※1などを受託することは多いのですが、金融関連の事業そのものを立ち上げるのは未経験でしたから…。でも「新しい事業に取り組んでみたい!」という私の夢というか、野心というか(笑)がとても大きくて。チャレンジしてみたくなってしまった。当社の役員に相談したのですが、「それなら、新たに会社を作って挑戦してみよう」ということになり、TOMOWEL Payment Serviceが誕生しました。

事業内容は、その会社さまと一緒に考えたのですか?

小島

いえ、先方のシステム基盤の部分だけ提供を受けて、具体的なサービス内容やシステムの全体設計などについては、自前で考えました。私はアイデアや想いの部分を、具体的には大村が中心になって考えました。

大村

無我夢中でしたね。今振り返ると、当時の私は、私じゃなかったような…正直、よく覚えていないんです(笑)。

※1 BPO:Business Process Outsourcingの略。業務プロセスの一部について、業務の企画・設計から実施までを専門業者に外部委託すること。共同印刷は、印刷業務に付随してデータ集計や個人情報管理、発送、問い合わせ事務局の運営などのBPO業務も数多く手掛けています。

成功の秘訣は、BtoBに的を絞ったこと

大村さんが中心になって作り上げたのが、「こんな分野でTOMOWEL②」の広告で紹介した「カードマジックで、働き方改革。」のサービス、ということですね。

大村

「Bizプリカ®」といいます。名前の通り、ビジネスで使える法人向けのプリペイドカードです。プリペイドカードは、個人向けはすでにいろんな種類がある印象がありますが、法人向けは当時は少なくて。最近はかなり増えてきましたが、私たちはその先駆けなんですよ!ビジネス用に着目した理由はいくつかあるんですが、まずは市場について分析しました。個人用プリペイドカードは、すでにいろんなサービスが台頭していたので、後から参入しても勝ち目はなさそうでしたが、ビジネス用はほとんど存在していなかったんです。それに、共同印刷って個人ではなく、法人がお客さまなんですよね。つまり、BtoCビジネスは素人かもしれませんが、BtoBは豊富な実績がありますし、金融業界のことも熟知しています。

なるほど。法人向けの方が参入しやすかったということですね。

大村

そうなんです。

小島

ビジネス用に的を絞ったサービス開発をしたのはそこにニーズがあると思ったからです。というのも、私自身が困っていたからなんですよ。

営業が困っている「立て替え精算」をBizプリカが解決

どんなことにお困りだったのですか?

大村

営業担当って、小口経費の立て替えが非常に多いんですよね。

小島

例えば年末年始は接待や出張が増えますよね。それで、後で会社に申請して立て替えた分のお金を払ってもらうわけですが、立て替え額がかさむとフトコロが一時的ではありますが、どんどん寂しくなっていくわけですね。家計にも影響が出ちゃいます。

…でも、「法人用クレジットカード」というのがありますよね。

小島

多くの会社の場合、法人用クレジットカードを持てるのは、信用が高い管理職以上だったりするわけです。当時の私は、カードを持てる役職ではなかったですから。

大村

そして、申請するためには大量の領収証を整理する必要があります。管理部門は管理部門で、大量の領収証を全部チェックして、立て替え額を計算して、銀行振込の手続きをして…。

小島

でも、プリペイドカード方式なら、あらかじめ必要な額だけカードにチャージすればいいわけですから、一般社員も使いやすい。チャージはオンラインで簡単にできますし、カードの利用履歴はオンラインで管理できるから安心です。

大村

管理部門も、営業部門も、小口現金管理の負荷を大幅に減らせるんです。規模や業種の異なる会社、数十社に伺ってヒアリングを行いましたが、どの会社も同じ悩みを抱えていることがわかりました。

小島

それで「商機アリ!」と判断したんです。お客さまの経営課題にも大きく貢献できますしね。

Bizプリカ、まさに「働き方改革」ですね!

法人向けプリペイドカード「Bizプリカ®」

決済サービスを「切り売り」と「パッケージ売り」で提供

Bizプリカに関連する「別の事業」も展開しているそうですね。

大村

プラットフォーム事業も展開しています。Bizプリカを提供するのではなく、Bizプリカの「仕組み」を企業に提供するんです。

小島

ベンチャー企業やスタートアップ企業のお客さまが多い印象ですね。金融ビジネスに挑戦したくて会社を立ち上げたけど、会社の信用面の問題から、いわゆる「国際ブランド※2」とライセンス契約ができない…そんな企業さまに提供しています。

つまり、ベンチャー企業やスタートアップ企業は自前でシステムなどを用意せずにプリペイドカードサービスを始められるということですね。

大村

その通りです。当社はプリペイドカード業界では珍しい存在なので、こういうサービスを事業化しやすいんです。

小島

プリペイドを含む決済サービスには、「法律への対応」「国際ブランド」「システム」「運用サポート」「営業・販売」という5つの要素が必要ですが、当社はこれらをすべて自社でまかなうことができます。つまりワンストップサービスとして提供できるんです。これができる企業は、自社調べですが(笑)国内で当社だけだと思います。

大村

そうなんです。逆に言うと、全部を自社でやっているからスタートアップ企業などに対しては、必要な部分だけを切り売りすることができます。つまり、先方が持っている経営資源に応じて、サービスを自由にカスタマイズして提供できるんです。

小島

多くの企業さまにご利用いただいています。このプラットフォーム事業だけで、当社の売り上げの半分を占めているんですよ。

※2 国際ブランド:世界中の国や地域で利用できるクレジットカードのブランドのこと。一般的には、カードの右下にロゴが記載されています。各ブランドが独自の決済システムネットワークを保有し、各カード会社にその使用ライセンスを発行しています。Bizプリカの国際ブランドはMastercard®です。

未来に向けて、新サービスを開発中

通帳やカードの印刷受託をしていた共同印刷が、明細書の送付などの関連業務も手掛けるようになり、そしてついに、社内ベンチャーを立ち上げて自分たちで決済サービスを提供するようになったわけですね。

大村

そうですね。お客さまのご依頼って十人十色で、共同印刷はそこに柔軟に合わせながら事業領域を広げていきましたから。その柔軟性が、TOMOWELというブランドの強みの一つなのかもしれません。もともと金融業界向けの事業だったものが、枝葉を伸ばしながらどんどん成長していく感じがします。

小島

そして、TOMOWELは「共に良い関係を築く」という意味が込められていますから、自社のメリットになると同時に、お客さまや社会のメリットにもなるビジネスをしなければ、とも思っています。「一緒に歩んで良かったね」と言われるのが理想。その想いが、経費精算に関わる企業の課題や「働き方改革」という社会課題の解決に貢献できる、Bizプリカというサービスにつながっている……と個人的には思っています。

ところで、今は次の新しい事業を計画中ということですが。

小島

実は、Bizプリカとはまったく異なる、新しい法人向けキャッシュレスサービスの開発に取り組んでいるところなんです。

大村

でも、内容はまだナイショです(笑)。

小島

「新しいコトにチャレンジしていて、社会課題の解決にも結びつき、会社と社員におけるお金の扱い方や流れが、大きく変わるかもしれない」という構想を描いています。新しい事業を考えるときに、他社がすでに行っているサービスを当社が真似しても、意味がないと思っています。彼らとは視点を変えて別の課題を解決し、TOMOWELらしい未来を実現したいんです!

新しいキャッシュレスサービスで企業を支えて、「共に良い関係を築く」のですね。リリース、楽しみにしています!

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TOMOWEL 企業ブランド広告

「 カードマジック編 」

TOMOWEL カードマジックで、働き方改革。

PICK UP

この記事で取り上げた商品・サービス

  • Bizプリカ

    Bizプリカ®

    Bizプリカは必要な額をカードに事前チャージするプリペイド(pre=事前に、paid=払う)方式の法人向けサービスです。

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共にある、未来へ

TOMOWELとは、創業120周年にあたる2017年に誕生した、
共同印刷のコーポレートブランドです。

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