PEOPLE 「社員を知る」

技術系職種
学生時代の学びを生かして
機能性フィルムを開発

INTERVIEW7

技術開発本部研究開発職
都市環境科学研究科分⼦応⽤化学域卒 2018年⼊社

入社動機は機能性フィルムを
数多く手がけていたこと

⼤学、⼤学院を通して、有機化学・無機化学の研究をしていました。共同印刷は機能性フィルムの開発に積極的で、ここなら学⽣時代に学んだ知識が⽣かせると思い⼊社しました。当社で扱っているフィルムは、製品から出るアウトガスや臭いなどを吸収するものをはじめ、内容物の酸化を防ぐものなど、実にさまざま。これらは主に医薬品や化粧品、電⼦部品など包装材として⽤いられます。そのなかで私が⼿がけているのは医薬品向けのもので、薬剤の効果を失わないようにするフィルムです。⼯場にはフィルム製造装置（製膜機）があるのですが、はじめて⾒たときはその⼤きさに驚かされました。当時はこんなに巨⼤な機械を⾃分が動かせるようになるのかと不安に思いましたが、経験を積むなかで操作⽅法も学び、今では⾃在に操作できるようになりました。

製品化までの全工程に
関われるのが醍醐味

この仕事のおもしろいところは、開発から⽣産までの全⼯程を⾒届けることができるところ。⼊社まもなくして、内容物が確認できる透明タイプの吸湿フィルムを開発するチームに参加したのですが、開発はまだまだ初期段階。素材の選定や机上でのテーブルテスト、プロトタイプの製造までのすべてに関わることができました。今まで経験したことのない研究なので、仮説を⽴てて実験しても上⼿くいかなかったり、想定外のことが起きたりと、決して⼀筋縄ではいきませんでした。材料の組み合わせを変更したり、⼩型から⼤型に装置を変更したり毎⽇が試⾏錯誤の繰り返しです。そういった地道な努⼒のなか、ようやく光が⾒えてきたときは達成感があります。それが新しい⾃分の知識やノウハウになっていくのも嬉しいです。

どんなに困難な課題も
やり遂げるチームの一体感

追究することに限界はないので、⽇々勉強しなくてはならないこともたくさんあります。図書館を利⽤したり、ネット検索し論⽂から調べることもありますが、何よりもっとも頼りになるのが先輩からのレクチャーです。難しい話でも噛み砕いて説明してくれます。壁に突き当たっても、必ず誰かがサポートしてくれるのがこの会社の魅⼒。チームが⼀丸となって、ゴールへと導いてくれます。これからもさまざまな製品の開発に携わり、まだ世の中にない新しい製品をつくり出していくスペシャリストになりたいですね。

最近では製品の開発だけにとどまらず、開発した機能性フィルムの新たな⽤途の開拓も⾏っています。環境分野や農業分野など、多様な分野で私たちの開発したフィルムがもっと活⽤されるようになればいいなと思います。