株主・投資家の皆さまへ

 現在のわが国経済は、ウクライナ侵攻の長期化等により先行き不透明な状況が続いているものの、行動制限緩和などウィズコロナの新たな段階への移行とともに景気持ち直しの動きがみられます。こうしたなか、当グループは、中期経営方針「豊かな社会と新たな価値を創造するために未来起点の変革に挑戦」に則り、各種施策を推進してまいります。諸コストの上昇など経営を取り巻く環境は注意を要する状況で推移していますが、販促需要をはじめとする市況の回復を受け、2023年3月期の業績は売上高・利益ともに前期を上回り、増収増益とすることができました。

 今後も当グループは、エネルギーや原材料価格の高騰などの動向を見極めながら、適切に対処してまいります。そして、既存事業における安定した収益基盤の確立と、蓄熱繊維向け高機能ペレットなど独自技術を生かした高付加価値製品開発など、新たな柱となる事業の育成をめざした取り組みを推進いたします。
 情報系事業では、紙媒体の制作を通じて培った企画開発力や、偽造防止などのセキュリティ関連技術を生かし、社会変化に対応した最適なコミュニケーションを提供する各種ソリューションのさらなる拡充に努めます。育児休業取得者向けの教育プログラムや法人向け健康管理サービスの拡販などで新たな事業機会の獲得に注力するとともに、マテリアリティである「多様なライフスタイル」「スマート社会」への取り組みを進めて、生活者のより豊かな暮らしと安心・便利な社会の実現をめざしてまいります。
 生活・産業資材系事業では、デジタル活用による工場のスマート化に努めるとともに、環境配慮型製品や高機能包材の開発を強化し、マテリアリティの一つ「循環型社会」の実現に向けた施策を一層推進いたします。特に、「フィルムレス紙包材」など機能性と利便性を両立しつつプラスチック使用量削減に寄与する製品の開発に注力し、サステナブルな未来の実現と持続的な成長に取り組んでまいります。

 当グループは、コーポレートブランド「TOMOWEL」のもと、持続可能で豊かな未来と新たな価値創造へ向けた変革に挑戦し続けてまいります。
 

 2023年9月

代表取締役社長 藤森康彰

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