五霞工場、FSC森林管理協議会COC認証を取得
- 企業情報
共同印刷株式会社(本社:東京都文京区)は出版商業印刷の主力工場である五霞工場で、FSC(森林管理協議会、本部:ドイツ)のCOC認証(Chain of Custody)を、2002年12月13日 英国の認証機関Soil Association Woodmarkから取得しました。
当社は「環境ビジョン2005」を定め、製品のグリーン化をすすめています。特に主要製品である紙製の印刷物においては、用紙リサイクルを促進するために 古紙パルプの配合率70%以上の再生紙採用を目標に推進しています。しかし木材パルプの使用を皆無にすることは市場やリサイクル効率から限界があります。 そこで、木材パルプの環境配慮に視点を置き、生態系に調和し適切に管理された森林から採取されたパルプを使用する事が必要と考えています。
当社が取得したCOC認証は、FSCの定める森林認証木材チップから作られた用紙が他の用紙と混入しないように管理され、印刷・製本加工されていることを 第三者が認めるものです。FSC認証紙を使用した出版印刷物や商業印刷物、その他の紙製品にはFSCのロゴマークを付ける事ができます。それにより森林から製品・流通までの全工程の認証が"チェーン"でリンクし、環境配慮の取り組みを消費者に容易に理解して頂くことが出来ます。
当社では本年1月、COC認証を持った定期刊行物を印刷する予定です。三菱製紙株式会社(本社:東京、社長:恩田怡彦)が日本で初めてチリの自社植林地か らFSC認証チップを出荷し、同社八戸工場でFSC認証輪転印刷用紙を製造、当社五霞工場(茨城県)と共同印刷製本(茨城県)にて印刷・製本を行います。 この印刷物はオフセット輪転印刷機でFSC認証用紙を大量に使用する、わが国で初めての定期刊行物(月刊)となります。
今後も当社は印刷物のグリーン化を積極に行い、再生紙や森林認証紙などの「環境配慮」を適切にご提案していきます。
認証事業者 | 共同印刷株式会社 五霞工場 |
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認証範囲 | 本社オフィス(受注、印刷用紙の発注、印刷、製本、顧客への輸送) 五霞工場3号館全設備 共同印刷製本株式会社全設備 |
認証対象製品 | FSC認証材混入率最低30%の認証印刷用紙に印刷し製本された製品 |
認証番号 | SA-coc-1217 |
認証取得日 | 13 December 2002 |
認証機関 | Soil Association Woodmark(英国) (日本の提携先:アミタ株式会社) |
<FSC森林認証とは>
FSC〔Forest Stewardship Council;森林管理協議会〕森林認証は、世界的な森林減少・劣化の問題と、グリーンコンシューマリズムの高まりを背景として生まれた、適正な森林管理("Well- Managed")を認証する制度で、「森林管理認証」と「COC認証」があります。
「森林管理認証」は、「森林管理のためのFSC10原則と基準」に基づき、適正に管理された森林を認証します。COC認証〔Chain-Of- Custody:生産物認証〕は森林管理認証された森林の林産物でできた製品(チップ、用紙、印刷物や木製品など)が、製造、加工、流通の全ての過程にお いて、認証材にそれ以外の材が混入しないように管理・製造されていることを認証するものです。認証された製品にはFSCロゴマークがつき、消費者に対して 認証された製品であることを分かり易く伝えます。認証された製品が市場に増え、購入が進むことによって、適正に管理された森林が守られ、森林の破壊や劣化 を招くことなく、木材消費が進むというシステムで、"チェーン・オブ・カスタディー(管理の連鎖)"と呼ばれます。
<FSCロゴマーク>
FSCロゴマークは登録商標です。無断コピー、転載は禁じられています。

SA-coc-1217
FSC Trademark c 1996
Forest Stewardship Council A.C.
以上