香りや薬効を逃がさない「非吸着性フィルム」開発
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共同印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:稲木 歳明)は、非吸着性・保香性・ガスバリア性などの機能性と、従来は融合させるのが困難だったヒートシール性との両立を実現した「非吸着性フィルム」を開発しました。

香りや薬効をにがさず、ヒートシール性をもつ「非吸着性フィルム」
「非吸着性フィルム」は、非吸着性樹脂のEVOH※1、ヒートシール性をもつポリオレフィン樹脂をポリマーアロイ化※2する、当社独自の混錬技術の確立により製品化に成功しました。
特長は、ヒートシール性能と、内容物の成分がフィルム(容器)に吸着せず、製品の香りや薬効を逃がさない高い保香性・ ガスバリア性を両立させた点です。これにより、医薬品や化粧品などの有効成分を失わない直接包装が可能となりました。また、素材となる樹脂本来の柔軟性を 生かしたフィルム形状以外の包装材などへの展開のほか、当社オリジナル製品である、酸素を吸収する「オキシキャッチ®️」や湿度を吸湿する「モイストキャッチ®️」などと組み合わせることで、お客さまのニーズに合わせた包装材のご提供も可能です。
今後は、医薬品や食品、化粧品、農薬や有機溶剤含有製品などを取り扱うお客さまを中心に、「非吸着性フィルム」を積極的に提案し、拡販に努めます。各業種のニーズを探りながら生産体制の確立に向けた技術開発を進め、2012年度中の市場参入をめざします。
「非吸着性フィルム」主な特長

構成例
- 非吸着性と保香性
- ヒートシール性
- しなやかな柔軟性
- 当社オリジナル高機能性資材との複合化も可能
- ※1 EVOH:エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂(ethylene vinylalcohol copolymer)
- ※2 ポリマーアロイ化:2つ(または2つ以上)の樹脂を混ぜて、各樹脂がもつ性能より高い機能性をもたせること
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