東山魁夷 マスターピース コレクション™第4弾 《 行く秋 》を限定350部で発売

  • 製品・サービス

 共同印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:藤森康彰)は、東山魁夷 マスターピース コレクションTM「行く秋」を限定350部のエディションで制作、販売を開始します。本コレクションは、アクリルガラスを本紙に圧着することで作品に透明感と奥行きを与える、新感覚の美術工芸作品です。

kaii_yukuaki.jpg

 「行く秋」は、82歳の東山魁夷が日展へ出品した大作です。描かれた風景は、ドイツ北部に取材したものとされていますが、いつ、どこの風景かはわかっていません。

 「行く秋」には、黄金色に輝く楓の葉が画面を覆い尽くさんばかりに描かれています。散り敷かれた葉の上には金箔が惜しげもなく撒かれていますが、よく見ると、所々にくすんだ黄赤色が薄く刷(は)かれ、時の移ろいで変化する葉の姿をさりげなく表しています。華やかな黄葉もやがて土となり、春の芽吹きを生み出す力になる―。華麗な輝きの中に生命の循環という厳粛なテーマを潜ませた、味わい深い作品です。

 魁夷は「行く秋」について、「秋深い林の中を落葉を踏んで歩く。楓の黄葉が地上に織り上げた金色のタペストリー。行く秋は淋しいと誰が言ったのか。私が見出したのは、荘重で華麗な自然の命の燃焼である」と述べています。本作「行く秋」では、輝く秋の風景に自らの命の燃焼を重ね、「行く秋は淋しいと誰が言ったのか」と語る魁夷の静かな気迫をご堪能いただくため、「彩美版®プレミアム」の技法を採用しました。原画の色合いを効果的に表現して作品を美しく彩る最新技法で、黄葉の燃えるような輝き、深まる秋の美しさを魅力的に再現しています。ぜひお手元でお楽しみください。

仕様体裁

本体価格 500,000円(税別)
限定 350部
画寸 天地45.9cm×左右62.5cm
額寸 天地63.9cm×左右83.2cm×厚み3.7cm
額縁 特注銀泥プラチナカラー木製額・ハンドメイド浮き出し加工
重量 約5.3kg
監修 東山すみ
解説 松本猛
原画所蔵 長野県信濃美術館 東山魁夷館

※ 当社が独自に開発したセキュリティシールを証明書に貼付しています。スマートフォンなどで、作品が共同印刷(KP)の発行する真正な複製画であることが判定できます。

kaii_yukuaki_naname.jpg

<資料>東山 魁夷(ひがしやま かいい、1908~1999)

1908年横浜に生まれる。1933年に東京美術学校(現 東京藝術大学)研究科修了、同年ベルリン大学へ留学。1947年 第3回日展に「残照」を出品し特選を受賞。この作品により、風景画家として立つことを決意した。1956年 「光昏」で日本芸術院賞を受賞。1965年 日本芸術院会員となる。1969年 毎日芸術大賞を受賞。同年、文化勲章を受章した。1974年 日展理事長に就任。東宮御所や皇居新宮殿壁画のほか、唐招提寺御影堂の障壁画なども手がけた。1999年に逝去、従三位勲一等瑞宝章を贈られる。

お問い合わせ先

営業対応:SP&ソリューションセンター アート&カルチャー部
TEL 03-3817-2290

取材対応:コーポレートコミュニケーション部
TEL 03-3817-2525

当社は、ウェブサイト・アプリケーションの提供に際して、第三者が提供するサービスを利用しており、当該第三者にウェブサイト・アプリケーション利用者のパーソナルデータを送信しています。 詳細はこちらをご覧ください。