生誕150周年記念 伝統手摺り木版画 横山大観《 蓬莱山 》発売
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共同印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:藤森康彰)は、明治から昭和にかけて活躍した巨匠・横山大観の生誕150周年を記念して、《蓬莱山(ほうらいさん)》木版画500部エディションのうち、限定50部の販売を開始しました。


本作《蓬莱山》の軸装原画は、大観が描いた富士の中でも最大級の作品です。畳四畳半分にも及ぶ大きさから復刻不可能とされてきた作品を、大観のご子孫である横山隆氏の特別監修のもと制作しました。京都の熟練職人による68版215度摺りという驚異の手わざで、巨匠大観の筆遣いや微細な表現を巧みに再現しています。
蓬莱山は、中国の伝説で、山東半島のはるか東方にあって不老不死の仙人が住むとされる霊山です。富士山もまた、万葉集から詠まれた信仰の山として知られています。
大観は、やまと絵や琳派などの古典や西洋絵画の技法を咀嚼して近代日本画壇の礎を築き、昭和期に入ると「有形の物象をかりて無形の霊性を表す」と精神主義を唱えて水墨画に熱中しました。本作も、山稜のあたりを瑞鶴が群れ飛び、雲海が生き物のように迫って、光をまとった不動の富士と対峙しています。気迫と気品に満ちた大観の代表的作品を、ぜひお手元でお楽しみください。
仕様体裁
本体価格 | 280,000円(税別) |
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限定 | 500部 ※今回の販売は最終50部のみ |
技法 | 伝統手摺り木版画 |
版数・摺数 | 68版215度摺り |
版元 | 歡榮堂/彫師:松田俊蔵 摺師:佐藤景三 |
用紙 | 越前手漉き和紙 |
本紙寸法 | 天地49.0cm×左右53.5cm |
監修 | 横山隆 (横山大観記念館 代表理事兼館長) |
解説 | 細野正信 (美術史家) |
【軸装仕様】
軸寸法 | 天地141.0cm×左右66.5cm |
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表装 | 本表装 |
材料 | 天地:唐花総紋/中廻:牙地菱入唐花蔓/風帯・一文字:牙地蔓唐花/軸先:新牙 |
収納 | 桐箱・タトウ |
【額装仕様】
額寸法 | 天地67.0cm×左右71.5cm×厚さ3.5cm |
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額縁 | 特注高級木製額(国産ハンドメイド)、唐草紋緞子織りマット、アクリル付き |
重量 | 約4.3kg |
※ 当社が独自に開発したセキュリティシールを証明書に貼付しています。スマートフォンなどでフラッシュをたいて撮影すると、作品が共同印刷の発行する真正な複製画であることを判定できます。
<資料>横山大観 (よこやま たいかん、1868~1958)
1868年茨城県水戸市に誕生。89年東京美術学校に第一期生として入学。校長岡倉覚三(天心)の薫陶を受け、狩野派の橋本雅邦らから古典技法を学ぶ。96年同校図案科の助教授に就任。98年東京美術学校騒動で天心らと辞職、日本美術院創立に参加。天心指導の下、菱田春草、下村観山らと古典技法を基にした「色没骨」を開発。1904年天心らと渡米し展覧会開催、欧州を経て翌年帰国。06年茨城県五浦へ移住。10年中国を旅行、南画風表現を取り入れた作品を発表。14年天心一周忌に日本美術院を再興。23年代表作《生々流転》制作。30年美術使節としてイタリア訪問。37年第1回文化勲章受章。49年本作「蓬莱山」を描く。52年再興第37回院展に《或る日の太平洋》出品、新たな表現が注目される。1958年89歳で逝去。
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