高級美術複製画 速水御舟「名樹散椿」限定300部 発売

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共同印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:藤森康彰)は、夭折の天才・速水御舟の代表作≪名樹散椿≫ の高級複製画を、限定300部のエディションで制作、販売を開始しました。

 明治末期から昭和初期にかけて40年という短い生涯を流星のごとく駆け抜けた日本画家、速水御舟は、一つの様式にとどまることなく常に新しい表現を追求し続けた画家です。

 本作≪名樹散椿≫は1930年のローマ日本美術展覧会に出品された作品で、1977年には昭和以降の作品として初めて重要文化財に指定された、日本絵画史に残る大変貴重な作品です。京都市北区にある昆陽山地蔵院(通称椿寺)に咲いていた樹齢約四百年という五色八重散椿の老木を題材にしたこの絵は、金地に色とりどりに咲く椿の木が描かれた二曲一双屏風です。御舟が35歳の時に制作された作品で、この時期の御舟は画面構成や絵画の質感表現を深く追求していました。無駄のない金一色の背景を切り取るように樹木が描かれた画面は琳派の装飾性の影響を感じさせる一方で、椿の花や葉には大正期に探求した質感描写の成果が感じられます。

 このたび、当社独自の技法「彩美版®」を駆使し、原画の特徴である「撒きつぶし」と呼ばれる背景の金地の表現を、一部に本金泥を使用した職人によるシルクスクリーンの二度刷りで仕上げました。御舟芸術の一つの到達点として高く評価されている本作を、ぜひお手元でご堪能ください。

販売価格
275,000円(税込)
限定
300部
技法
彩美版®シルクスクリーン、一部本金泥使用
用紙
版画用紙
額縁
金泥仕上げ木製枠、アクリル付き(国産)
画寸
天地35.8cm×左右72.7cm
額寸
天地56.5cm×左右93.5cm×厚さ5.0cm
重量
約5.6kg
監修
山種美術館館長 山﨑妙子
解説
山種美術館館長 山﨑妙子
原画所蔵
山種美術館
  • ※ 当社が独自に開発したセキュリティシールを証明書に貼付しています。スマートフォンなどでフラッシュをたいて撮影すると、作品が共同印刷の発行する真正な複製画であることを判定できます。

<資料>速水 御舟(はやみ ぎょしゅう 1894~1935)
1894年、東京浅草に誕生。1908年、松本楓湖の安雅堂画塾に入門。1914年、雅号を「禾湖(かこ)」から「御舟」に改める。再興第1回院展に≪近村(紙すき場)≫を出品し、院友推挙。1917年、再興第4回院展に≪洛外六題≫出品、横山大観らの激賞を受け同人推挙。1920年頃より静物画に集中的に取り組み、再興第7回院展に≪京の舞妓≫を出品。1921年、≪茶碗と果実≫≪白磁の皿に柘榴≫≪赤絵の鉢にトマト≫などの細密描写による静物画連作を制作。1925年、≪炎舞≫(重要文化財)を制作。1929年、本作≪名樹散椿≫(重要文化財)制作。1930年、イタリア政府主催・ローマ日本美術展の美術使節として渡欧。1935年、腸チフスに罹患し、40歳で逝去。

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