彩美版®シルクスクリーン 伊東深水「吹雪」 限定500部 発売
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共同印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:藤森康彰)は、美人画の巨匠・伊東深水の《吹雪》の彩美版®シルクスクリーンを限定500部のエディションで制作、販売を開始しました。

伊東深水画伯は、13歳で鏑木清方画伯に師事し、帝展、日展の審査員、理事、日本芸術院会員などを歴任し、日本画壇の重鎮として不動の地位を築きました。浮世絵の伝統を受け継ぐ洗練された画風は現代風俗画の新境地を開き、その高い芸術性と共に広く親しまれています。
戦後間もない昭和21年に描かれた本作 《吹雪》は、伊東深水画伯の繊細な筆遣いや類まれな感性が申し分なく発揮された代表作のひとつです。蛇の目傘をすぼめて吹雪の中を座敷へ急ぐ辰巳芸者の艶姿は、その優雅な顔かたちにも似合わず、芯は強そうで、すぼめた傘の描き方にも吹雪の激しさがよく表されています。蛇の目傘の丸味のある遠近感と骨の線、衣文(えもん)の線、髪や顔の線に加え粉雪の軽さの表現まで、画伯の鋭い観察と写生の目が光っています。
また、画面右上にある落款印には、朱文長方印の「此君亭(しくんてい)」が使用されています。これは本作が、画伯にとって会心の出来であったことを示しており、作品自体も高く評価されています。
浮世絵の伝統を受け継ぎ、女性の美しさ・艶やかさを追求した珠玉の作品を、ぜひお手元でお楽しみください。
- 本体価格
- 本体価格 額・軸(各)242,000円(税込)
- 限定
- 500部
- 技法
- 彩美版®シルクスクリーン手刷り、一部本金泥使用
- 用紙
- 特殊絹本
- 画面寸法
- 天地42.0cm×左右45.0cm
- 監修・解説
- 駿府博物館
- 証明
- 奥付に著作権者と作品所蔵館の承認印を押印
額装仕様
- 額寸法
- 天地59.0cm×左右62.0cm×厚さ4.0cm
- 額縁
- 特注木製額金泥仕上げ、アクリル付き、 金襴布貼マット
- 重量
- 約3.2kg
軸装仕様
- 表装寸法
- 天地132.5cm×左右59.0cm
- 表装
- 大和三段表装
- 材料
- 天地:綿象牙色無地/中廻:青海浪に千鳥緞子/ 風帯・一文字:蔓唐草新金襴/軸先:新牙
- 収納
- 桐箱・タトウ

- ※ 当社が独自に開発したセキュリティシールを証明書に貼付しています。スマートフォンなどでフラッシュをたいて撮影すると、作品が共同印刷の発行する真正な複製画であることを判定できます。
<資料>伊東深水(いとう しんすい、1898~1972)
1898年東京深川に生まれる。1911年鏑木清方に入門。「深水」の号を与えられる。1912年巽画会第12回美術展覧会に《のどか》で初入選。1914年再興第1回院展に《桟敷の女》が入選。1915年第9回文部省美術展覧会に《十六の女》が初入選。1927年東京大井町の自宅に深水画塾を設立。1932年山口蓬春、根上富治らと青々会を結成。1943年海外報道班員として4カ月にわたり南方戦域に赴く。1946年本作《吹雪》を制作。1948年日展出品作《鏡》に対し、第4回日本芸術院賞を贈られる。1958年日本芸術院会員に選ばれる。1970年勲三等旭日中綬章を受章。1972年74歳で逝去。
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