食品包材用途に適した「におい吸収フィルム」を開発
高い耐熱性と透明性を確保し、既存品にも機能の付与が可能
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共同印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:藤森康彰 以下、当社)は、食品の製造・処理工程で発生するにおいの原因物質を吸収し、開封時の不快なにおいを抑制する機能を持つ「におい吸収フィルム」を開発しました。このフィルムを食品用のパッケージにご利用いただくことで、風味の低下を防ぎ、より食品本来の美味しさに近い状態で消費者にお届けすることが可能になります。また高い耐熱性によってレトルトパウチにもご利用いただけるため、レトルト化による消費期限の延長が可能になるなど、食品ロス削減といった社会課題解決に貢献できます。
当社では、医薬品向けを中心ににおいを吸収するフィルム「オージーキャッチ®」を提供しています。従来の「オージーキャッチ®」は医薬品向けの使用を目的としていたため、耐熱性は付与していませんでした。今回、レトルト処理などを想定した食品向け「におい吸収フィルム」を新たに開発しました。
新しく開発した「におい吸収フィルム」は、塗工によってにおい吸収層を設けているため、さまざまな層構成のフィルムに付与することが可能となり、既存のフィルム包材にもにおい吸収機能を追加することができます。またフィルムの透明性を保つことにも優れています。高い耐熱性を求められる包材構成にも適用できるため、レトルト食品への展開も可能となりました。
【本製品の特長】
- 高い耐熱性を求められる包材構成にも適用可能
- 既存のフィルム構成のまま、におい吸収機能を追加することが可能
- フィルムの透明性を阻害せず、内容物の視認性を維持
- さまざまな基材への塗工加工により、食品分野だけでなく、電気電子分野のアウトガス対策にも適用可能
【展開が期待される分野・製品】
- 食品分野
- レトルト食品全般(おかゆ、総菜などの一般食品、介護食品、ベビーフードなど)
- サプリメント分野
- ビタミン剤、アミノ酸製剤、DHA・EPA などにおいを発する製品の包材用途
- 電子機器分野
- アウトガス発生により不具合の出る可能性がある製品の包材用途
TOMOWEL の共同印刷は、今後も高機能フィルム包材の開発を通して、生活の利便性向上や食の安全性向上、食品ロス削減などの社会課題の解決に貢献してまいります。
取材窓口:コーポレートコミュニケーション部
TEL:03-3817-2525