経済活動の発展に伴い、気候変動の深刻化、天然資源の枯渇、生物多様性の喪失が加速し、地球環境の持続可能な未来が重大な転換点を迎えています。これらは、国境を越えて社会全体に影響を及ぼす地球的課題であり、解決に向けて企業の果たすべき役割はますます重要となっています。

　当グループは、企業活動における環境保全を責務と捉えると同時に、持続的な成長の機会と考えています。2025年には「共同印刷グループ 環境方針」の改定と「共同印刷グループ 環境ビジョン2050」の策定を行い、長期的に取り組むべき環境保全活動の方向性を定めました。これに基づき、バリューチェーン全体で脱炭素・資源循環・生物多様性保全に向けた取り組みを強化しています。
　特に気候変動への対応については、2050年カーボンニュートラルを掲げ、TCFD提言に基づくリスク・機会の評価を行い、経営戦略への反映を進めています。 環境負荷低減をめざし、環境に配慮した原材料・エネルギーの調達、省資源な製品設計、高効率な生産を推進するとともに、環境配慮型製品・サービスの開発を通じ、社会全体の持続可能性向上に貢献します。
　加えて、循環型社会の実現に向け、これまで培ってきた包装・容器の技術と企画力を活かし、資源循環に貢献する研究開発やステークホルダーとの協働を加速させ、イノベーションの創出に取り組んでいます。

当グループは、これからも持続可能な未来の実現に向け、責任ある企業活動を推進してまいります。

共同印刷株式会社
取締役副社長執行役員
渡邉 秀典