環境への取り組み

基本的な考え方

経済活動は人々の生活を支え、豊かな暮らしを提供してきましたが、その飛躍的な拡大に伴い、気候変動や生物多様性の喪失、資源の枯渇、廃棄物の増大、汚染といった問題を引き起こしています。経済活動は自然資源や生態系からの恩恵を利用して成り立っており、企業は人と地球が調和し共に生きる社会を次世代に引き継ぐ責任を負っています。

その一方で、生活者の環境意識の高まりに伴うエシカル消費の拡大や、顧客企業からの環境側面における調達スクリーニング、格付機関からのESGレーティング(格付け)および投資家による投資判断など、環境問題はリスクと機会の両面から経営に大きな影響を及ぼしています。

このような状況のなか、当グループは地球環境問題への対応を経営の重要課題に位置づけ、「脱炭素」「資源循環」「生物多様性の保全」の三分野において、事業活動を通じた環境負荷の低減と環境に配慮した製品・サービスの提供に取り組むことで、持続可能な社会の実現と経済成長に貢献しながら、グループ全体の持続的な成長を目指します。

共同印刷グループ 環境方針

2005年11月8日制定
2025年5月15日改定

基本理念

共同印刷グループは、地球環境問題への対応を経営の重要課題として位置づけています。 私たちは、すべてのステークホルダーと協働・共創し、生物多様性の保全、気候変動への対応、循環型社会の構築に積極的に取り組むことで、企業の持続的成長を実現するとともに、持続可能な社会の実現に貢献します。

基本方針

  1. 基本理念を実現するため、環境マネジメントシステムを構築・運用し、目標、計画を定めて行動するとともに、継続的な検証と改善に努めます。
  2. 製品・サービスの提供において、省資源・省エネルギー、廃棄物の削減、化学物質の管理に努めるとともに、大気・水域・土壌への汚染を防止します。
  3. 環境関連法令およびその他の要求事項を遵守し、顧客および社会のニーズに対応しながら環境保全活動を推進していきます。
  4. 設計・開発において、原材料の調達から製造、使用、廃棄に至るまでの環境影響を評価し、製品・サービスに反映します。
  5. 積極的なコミュニケーションと環境情報の開示により、すべてのステークホルダーとの相互理解に努めます。
  6. 企業活動に携わるすべての人々に環境保全の重要性を周知し、環境意識の高揚を図ります。
  7. 企業市民として、社会貢献活動に積極的に参画します。

共同印刷株式会社
代表取締役社長
大橋輝臣

共同印刷グループ 環境ビジョン2050

共同印刷グループは2025年5月に、長期的に取り組むべき環境活動の方向性を明確にするため、 「共同印刷グループ 環境ビジョン2050」を策定しました。なお、ビジョンの実現に向けた中期目標については、2025年度上期中に公表を予定しています。

共同印刷グループ 環境ビジョン2050
共同印刷グループは、地球環境の持続可能性の確保に向け、生物多様性の保全と脱炭素・循環型社会の実現に貢献し、国際社会への責任を積極的に果たしていきます。

1.脱炭素社会への貢献

  • 自社拠点での温室効果ガス排出量の実質ゼロをめざします。
  • 製品・サービスの開発と提供を通じて、社会全体の温室効果ガス排出量の削減に取り組みます。

2.循環型社会への貢献

  • 省資源と生産材の再利用及び廃棄物の削減により、資源の効率的・有機的な循環に寄与します。

3.生物多様性の保全

  • 事業活動と自然環境との調和を図り、生物多様性の保全活動を推進します。

2050年カーボンニュートラル宣言

共同印刷グループは、脱炭素社会の実現をめざすために、2050年までに温室効果ガス(GHG)の排出量を実質ゼロにすることを宣言します。カーボンニュートラルの実現に向けて、自社拠点の活動における排出量の実質ゼロをめざすとともに、サプライチェーン上においても負荷の軽減に努めていきます。

具体的な取り組み

  • 自社拠点における環境負荷軽減(Scope1+2)
    2050年までに自社拠点でのGHG排出量を実質ゼロにします。
  • サプライチェーンにおける環境負荷軽減(Scope3)
    ステークホルダーと協働して、材料の調達から廃棄にいたるプロセスにおけるGHG排出量を削減させます。
  • 環境配慮型製品・サービスの開発を通じた環境負荷軽減
    環境負荷を低減させる製品・サービスの開発と提供を通じて、社会全体からのGHG排出量の低減に寄与します。

環境活動目標2025

カテゴリ 目的 目標 2023年度実績・進捗 自己評価
気候変動 脱炭素 グループ全体の事業活動に伴うCO2排出量
2025年度までに2019年度比10%削減
【グループ全体CO2排出量】
CO2排出量42,782t(2019年度)から、33,732t(2023年度)となり、21.2%削減で達成 ☆☆
省エネルギー グループ生産拠点のエネルギー消費原単位
2025年度までに2019年度比5%改善
【エネルギー使用量/換算生産量】
2023年度時点で4.7%改善し、達成に向け推移
循環型社会 資源循環 グループ生産拠点の廃棄物排出原単位
2025年度までに2019年度比5%改善
【主材廃棄物重量/主材調達重量】
原単位0.1901(2019年度)から、0.1765(2023年度)となり、7.2%改善で達成 ☆☆
プラスチック
資源循環
共同印刷(単体)の廃プラスチック排出原単位
2025年度までに2019年度比6%改善
【廃プラスチック排出重量/プラスチック主材投入重量】
原単位0.3336(2019年度)から、0.2662(2023年度)となり、20.2%改善で達成 ☆☆
ペーパーレス オフィス部門のコピー用紙使用量
2025年度までに2019年度比20%削減
【コピー用紙調達枚数】
使用量10,318千枚(2019年度)から、5,262千枚(2023年度)49.0%削減で達成 ☆☆
汚染防止 大気汚染削減 グループ全体のVOC排出量
2025年度までに2019年度比7%削減
【大気汚染防止法 有害大気汚染物質等 排出量】
VOC排出量47,703kg(2019年度)から、40,679kg(2023年度)となり、14.7%削減で達成 ☆☆
つくる責任・
つかう責任
環境配慮製品 環境配慮製品の売上高
2025年度までに2019年度比200%
【グリーン開発製品+環境配慮印刷製品】
生活産業資材系の開発製品、及び環境にやさしい用紙・インキを使用した印刷製品の売上が伸び、2019年度比249.0%で達成 ☆☆

評価基準 ☆☆:達成  ☆:達成に向け推移  ★:未達成

当社は、ウェブサイト・アプリケーションの提供に際して、第三者が提供するサービスを利用しており、当該第三者にウェブサイト・アプリケーション利用者のパーソナルデータを送信しています。 詳細はこちらをご覧ください。