環境について

基本的な考え方

経済活動は人の営みを支え豊かな暮らしを提供してきましたが、一方で飛躍的な経済活動の拡大は、気候変動や生物多様性の喪失、資源の枯渇、廃棄物の増大、汚染などを引き起こしています。経済活動は自然資源や生態系の恵みを利用して成り立っており、人と地球が調和し共に生きる社会を次世代に引き継ぐ責任があります。

その一方で、生活者の環境意識の高まりによるエシカル消費の拡大や顧客企業からの環境側面における調達スクリーニング、格付機関からのESGレーティング(格付け)や投資家による投資判断など、環境問題はリスクと機会の両面で経営に大きな影響を及ぼしています。このような状況のなか、環境成長戦略として、強みを生かした製品・サービスの提供を通じて持続可能な社会の実現と経済成長に貢献し、グループ全体の事業領域拡大を加速させるため、中期経営計画では「気候変動」「循環型社会」「健康社会」の3分野で環境における事業領域の拡大を図っています。また、2030年に向けた長期的な環境戦略として、成長戦略としての「循環型社会」と、環境リスクへ対策として"気候変動の緩和と適応"と"生物多様性の保全"をテーマとした「地球環境との共生」を経営の重要課題として特定するとともに、新たに2050年に向けた長期環境ビジョンの策定にも着手しています。

共同印刷グループ環境方針

2005年11月8日制定
2013年6月27日改定

基本理念

共同印刷グループは、印刷が暮らしに深く係わっているなかで、環境負荷低減活動の果たす役割の大きさを認識し、生物多様性の保全と持続可能な社会づくりへ貢献するため、すべての企業活動において積極的に行動します。

基本方針

  1. 環境関連法令を遵守し、さらに自主基準を設け汚染を予防します。また顧客および社会のニーズに対応し、環境保全活動を推進します。
  2. 環境行動計画の策定と実績の定期的検証により、企業活動が及ぼす環境影響を継続的に改善します。
  3. 製品の開発にあたって、原材料の調達から製造、使用、廃棄に至るまでの環境影響を評価し、製品に反映します。
    また資材購入にあたって、環境に配慮した取引先および製品を優先して選定します。
  4. 製造・物流・サービスにあたって、省エネ、省資源、廃棄物および汚染物質の削減と有害化学物質管理の推進により、環境負荷を低減します。
  5. 積極的なコミュニケーションと環境情報の開示により、すべてのステークホルダーと相互理解に努めます。
  6. 企業活動に携わるすべての人々に環境保全の重要性を周知し、環境意識の高揚を図ります。
  7. 企業市民として、社会貢献活動に積極的に参画します。

共同印刷株式会社
代表取締役社長
藤森康彰

カーボンニュートラル宣言

共同印刷グループは、脱炭素社会の実現をめざすために、2050年までに温室効果ガス(GHG)の排出量を実質ゼロにすることを宣言します。カーボンニュートラルの実現に向けて、自社拠点の活動における排出量の実質ゼロをめざすとともに、サプライチェーン上においても負荷の軽減に努めていきます。

具体的な取り組み

  • 自社拠点における環境負荷軽減(Scope1+2)
    2050年までに自社拠点でのGHG排出量を実質ゼロにします。
  • サプライチェーンにおける環境負荷軽減(Scope3)
    ステークホルダーと協働して、材料の調達から廃棄にいたるプロセスにおけるGHG排出量を削減させます。
  • 環境配慮型製品・サービスの開発を通じた環境負荷軽減
    環境負荷を低減させる製品・サービスの開発と提供を通じて、社会全体からのGHG排出量の低減に寄与します。

環境成長戦略

強みを活かした製品・サービスの提供を通じて、持続可能な社会の実現と経済成長に貢献し、グループ全体の事業領域拡大を加速させる

環境ビジョン2025

カテゴリ 目的 目標 2022年度実績・進捗 自己評価
気候変動 脱炭素 グループ全体の事業活動に伴うCO2排出量
2025年度までに2019年度比10%削減
【グループ全体CO2排出量】
CO2排出量は40,352tとなり、2019年度比5.7%削減で目標達成に向け推移
省エネルギー グループ生産拠点のエネルギー消費原単位
2025年度までに2019年度比5%改善
【エネルギー使用量/換算生産量】
原単位は2019年度比0.5%改善したが、目標達成に向け更に活動の強化が必要
循環型社会 資源循環 グループ生産拠点の廃棄物排出原単位
2025年度までに2019年度比5%改善
【主材廃棄物重量/主材調達重量】
原単位0.1821(2019年度)から、0.1653(2022年度)となり、9.2%改善で達成 ☆☆
プラスチック
資源循環
共同印刷の廃プラスチック排出原単位
2025年度までに2019年度比6%改善
【廃プラスチック排出重量/プラスチック主材投入重量】
原単位は2019年度比2.5%改善したが、目標達成に向け更に活動の強化が必要
ペーパーレス オフィス部門のコピー用紙使用量
2025年度までに2019年度比20%削減
【コピー用紙調達枚数】
用紙使用量は5,250千枚となり、2019年度比49.1%削減で達成 ☆☆
汚染防止 大気汚染削減 グループ全体のVOC排出量
2025年度までに2019年度比7%削減
【大気汚染防止法 有害大気汚染物質等 排出量】
VOC排出量47,703kg(2019年度)から、35,012kg(2022年度)、26.6%削減で達成 ☆☆
つくる責任・
つかう責任
環境配慮製品 環境配慮製品の売上高
2025年度までに2019年度比200%
【グリーン開発製品+環境配慮印刷製品】
生活産業資材系の開発製品、及び環境にやさしい用紙・インキを使用した印刷製品の売上が伸び、2019年度比181.7%

評価基準 ☆☆:達成  ☆:達成に向け推移  ★:未達成

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